ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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思い出ブログ  「ワイングラス」

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昨年の夏の終わりに引いた風邪がもとで体調が崩れ
10月末の入院では「感染症」の菌が心臓に這入ったら
今頃は三途の川を渡り長閑な花畑の中をそぞろ歩いて
居たかもしれない。

母から受け継いだ丈夫なDNAのお陰なのか医療の進歩なのか
幸い無事に退院が出来て3ヶ月程大量に使った薬の副作用で
苦しんだだけで一命を取り留めることは出来たのだが。

こちらの体調が回復するのを待って居たかのようにインフルエンザが
流行り始め病気上がりでは自由な外出もままならず月日の流れに
ただ身を任せているしかなかった。

病後で自由に動けないこともあったが、未曾有の不景気ではと
思う心も働いたことも事実であった。
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そして、その日は黙って過ぎていったのだ。
若くはないとは云え一年一度くらい胸がときめく日があっても
いいじゃないのと壁に向かってつぶやく夜だった。

お稽古から帰りポストから覗いている猫のマークの付いた
伝表を手にして自然とほころぶ顔はまるで少女のようだ。
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誰も見ていないから安心して自分をさらけ出していられる一人暮らしも
悪くは無いと伝表を手にして家に這入ると活けて来た花にお水もやらないで
電話機に飛びつく。

「あ」「うん」の呼吸が通じる歳の喜びは若い人にはない世界だろうと
一人心の中でつぶやいてみる。

3月13日の金曜日だ。

#今年も落ち着かない日々を過ごしておりチョコレートを贈ることが
出来ませんでしたが、齢八十歳になりましても秘めた気持ちには変わりはないのです。
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創作   いしぶみ

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洗濯機の音がいつもより変だと思うとさっきから落ち着かない。
ボーナスまでは未だ日にちが有りすぎるし、故障としたら手で
家族4人の洗濯物をやるなんて考えただけで気が遠くなりそうだ。

変な音はするけれど正常に働いていてくれるので、朝の戦場のような
時間が過ぎて後は洗濯物を干せば終わる一人の時間を新聞を見ながら
珈琲タイムとして一息入れている。

洗濯物は各自が脱ぐときに裏返して洗濯袋に入れて洗濯機に入れるように
頼んでは或る物の時々ずぼらな輩がいて丸めて這入っている。

昨晩は、午前様の主人を待って此方も午前様で陽当たりに居ると
無性に眠くなってくる。

「がらん」と云う音を立てて洗濯機が止まってシャキッとして立ち上がり
洗濯袋を一抱え出して見ると中に可愛らしい小石が一つ残っていた。

音の正体が判りホットしたのと同時に洗濯機の水槽がざらざらに成っている。

又やられたのだった。

男の子は本当に石が好きでズボンのポケットにまるで秘め事の様に綺麗な
小石を入れて遊びから帰って来る。
この前は捨てて終い、半日泣かれた記憶が蘇り小石を綺麗に拭いて机の上に
置いてあげる。

ベランダから這入る春の日射しを受けて名もない小さな石は輝いて拾って呉れた
主の帰りを待っている。

小さなこの石は誰の手に「いしぶみ」として小さな主から渡されたのだろうか・・・


*私の書いた短編「いしぶみ」です。
息子の幼い日思い出して・・・
今ベストセラーの「いしぶみ」 小山 薫堂箸 を読んで幼い男の子が
好きな女の子に自分の宝物として上げていた小さな石には沢山の思いが
籠められていたのではないでしょうか。
▲ モデルの息子も40代後半となりました。

「いしぶみ」

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洗濯機の音がいつもより変だと思うとさっきから落ち着かない。
ボーナスまでは未だ日にちが有りすぎるし、故障としたら手で
家族4人の洗濯物をやるなんて考えただけで気が遠くなりそうだ。

変な音はするけれど正常に働いていてくれるので、朝の戦場のような
時間が過ぎて後は洗濯物を干せば終わる一人の時間を新聞を見ながら
珈琲タイムとして一息入れている。

洗濯物は各自が脱ぐときに裏返して洗濯袋に入れて洗濯機に入れるように
頼んでは或る物の時々ずぼらな輩がいて丸めて這入っている。


ワイングラス。

TS329938.jpg

昨年の夏の終わりに引いた風邪がもとで体調が崩れ
10月末の入院では「感染症」の菌が心臓に這入ったら
今頃は三途の川を渡り長閑な花畑の中をそぞろ歩いて
居たかもしれない。

母から受け継いだ丈夫なDNAのお陰なのか医療の進歩なのか
幸い無事に退院が出来て3ヶ月程大量に使った薬の副作用で
苦しんだだけで一命を取り留めることは出来たのだが。

こちらの体調が回復するのを待って居たかのようにインフルエンザが
流行り始め病気上がりでは自由な外出もままならず月日の流れに
ただ身を任せているしかなかった。

TS329939.jpg


そして、その日は黙って過ぎていったのだ。
若くはないとは云え一年一度くらい胸がときめく日があっても
いいじゃないのと壁に向かってつぶやく夜だった。


お稽古から帰りポストから覗いている猫のマークの付いた
伝表を手にして自然とほころぶ顔はまるで少女のようだ。

誰も見ていないから安心して自分をさらけ出していられる一人暮らしも
悪くは無いと伝表を手にして家に這入ると活けて来た花にお水もやらないで
電話機に飛びつく。

とらやのようかん・・・

ピアノのお稽古に行ったらお玄関に立派な
お花が飾られて先生は嬉しそうにニッコリと
一足早いホワイトデーなの・・・

幾つになっても贈り物は人の心を豊かにして
喜ばせる物らしい。

ホンの遊び心で送った積もりでも彼方此方で
話題に上ると自分がしたことがとてつもない悪戯だったような
空しい気持ちがして13日の日が暮れようとしていた。

この所の暖かさで庭の小松菜が元気に伸びて呼んでいるような
気がして暮れかかった庭に降りて摘み始める。

春風がそうさせたのか胸の奥がキュンとして見上げた空に綺麗な
三日月がその姿を現し始めた。


年甲斐もなく変な悪戯はもう止めようとチョッピ
リ空しさと寂しさとが入り交じった気持ちで
家に入るとすかさず大きなクシャミが。

昨日はお花で朝から忙しく出掛けていて
すっかりと「クッキー」も「マシュマロ」も頭から
抜け落ちていた。

春の暖かい雨でホットした気持ちは人恋しくなる物らしい。

本棚から「中里 恒子・時雨の記」を出して読んでみる。

旧かな使いが懐かしく神田の古本やで探して買った物だ。



雨も上がり朝早くに「すいません<<」とクロネ
コさんがやって来た。

渡された薔薇のお花の包装紙は「高島屋」
デパート・懐かしい気持ちで受け取るとズシッと
した重さで。

送り状には「期日指定」のシールが貼られていた。

何時も優しくて細やかな心遣いが忍ばれる方で心引かれても
仕方がない魅力を持ち合わせている。

包装紙を丁寧に片付けてソット箱を開けると「とらやのようかん」が・・・

この里山に越してきてからは一度も口にする事が出来ずにいた懐かしい
味が思い出された。

私の心を見透かしたようにテーブルに飾たかすみ草がソット揺れた。

何時もよく見ていてくれる優しい心遣いが一杯詰まった素敵な一日遅れの
ホワイト・デーに少女のように胸が躍った土曜の朝だった。


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