貴方と過ごした14年その1

一月去って行くとは旨いことを言ったと思う。
二月に入ったと思ったら早くも立春二月は逃げていくと
言う、少し早いけれどもお天気の良い日を見てお雛様を
出して上げようと、屋根裏部屋に上がってみる。

綺麗に整理されている一角に黄色い表紙のノートが目に入った。
あの時私が眠れぬままに書きつづった「看護ノート」だ手に
取ってみるとほこり臭いにおいが月日の流れを感じさせる。

あの日の事は時々夢に見ることがあります。
夢なら醒めて欲しいと今でも思っている。良く悪夢のような出来事
と言う人がいるが本当に我が身で経験するとは思っても見なかった
から・・・

あの日私は、息子のプール当番の責任者として学校に行って最後の
お掃除を済ませて雑巾を洗うときに外した腕時計を忘れて家に帰ってきてしまった。
夕方・用務員さんからの電話で始めて気が付いたのだった。失くすこなく済んだこの
時計は彼からのフレゼントだから無事に戻ってきてくれたことがとても嬉しかった。

何かの暗示が有るとすればあの時失した時計が出てきたことが物語って居るような気がしてならない。昭和53年7月24日が我が家にとって忘れることが出来ない日になろ
とは、まだ知るよしもない何処の家にでもあるごく平凡な夕暮れ時だったのです。

この数時間後に鳴った電話によってこんな事が起こるなんて誰が想像していたでしょうか。
常日頃良く私はもしかしたら我が家にも、大変な出来事が起こるかも知れない恐怖は感じていたのですが現実に起こるとは思ってもおりませんでした。
誰でも私と同じだと思います。

「平和な世なすすべ知らぬ出来事に夢なら醒めて願たあの時」




[ 更新日時:2005/02/03 21:14 ]

21:35 | 花影 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑