2005-04-24(Sun)
衰え行く体力・・冷たい人達

日に日に体力の落ちていくのが側にいて手に取るよう
にわかる。人間が口からものが食べられなくなると言う
事は恐ろしいことだと思った。一週間の間に人が変わっ
たように痩せこけていく姿は見ていて切なくなってくる。
体力の消耗と同時に出来てしまったのが床ずれでし
た。各種機材が着いておりますので体位の交換が
出来ないのです。交感神経の損傷による自律神経の麻痺で身体の半分は高熱が出て、半分は冷たく冷えているような状態でした。
身体と顔は、首の所で交感神経が交差しておりますから。左右が反対の現象が起こります。生まれて初めて目にした光景でした。この様な色々な起伏の激しい状態で100日と少しの昏睡状態が続きました。
足蹴良くお見舞いに来て下さったのは、大学の時お世話になりました。研究室の先生でした何時も困ったことは、相談に乗るから心配しないようにと、研究室の直通電話を
メモして置いていって下さいました。
その目が何時も愛弟子を見つめているときは、涙で潤んでおりましたことを忘れることは出来ません。その反対に近寄らなくなってきたのが身内でした。みんな口にこそ出
しませんでしたが早くキリが着いて欲しいと思っていたようです。
助かったとしても、何も出来ない人間は人として認められないのでしょうか・・悲しいで
すが現実はそうなのです。何の力もなくなってしまった主人はもう誰も人として認めて
くれないのでした。
病院の先生方もそうでした。救命できるか出来ないかの研究材料以外の何者でもな
かったのです。自分たちの記録が取れればそれで良かったのです。その葛藤の中で
の空しい看護生活は私の身体を病が徐々に蝕んでおりました。。つづく
「昏々と永久の世界をさまよえる愛しき人と夕日おつをみ」


