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2005-05-16(Mon)

或る少女との出会い(2)



主任さんからお手数賭けてスミマセンと言われて耳鼻科の婦長さんをナースステションに訪ねていきました。

明日手術だとのことで、個室で一人で寂しそうにベットに腰を掛けておりましたが、私が這入っていくと飛びついて来ました。余程心細かったのでしょう可哀想に・・

耳鼻科の婦長さんのお話ですと、お家の方が見えないのでとのこと、承諾書は先日書いて貰ってあるのですが、余り彼女が沈み込んでいるので話しを聞いたら私に会いたいと言うのでご足労頂いてスミマセンと・・

暫く二人してベットに腰掛けて有り来た有りの話をしていたのですが、いきなり彼女が泣き出してしまい、私も困りました。

明日の事の不安と腫瘍が出来ているところが悪すぎること、聞いているコチラの方が涙が出てきて止まりませんでした。

お母さんが可哀想でどうにか元気になって家に帰りたいと言って泣き崩れる様はこの子の優しさなのでした。

明日の朝は早いのだからと落ち着かせて帰ろうとしたときに、婦長さんが来て下さって落ち着いたようですので・と言って私は自分の病棟に帰ってきました。

病む子を持って板挟みで苦しんでるお母さんを思うとき女の人生の厳しさを思わずには居られませんでした。

病気と新興宗教には私も泣かされましたから、病院まで押しかけて来られた時はその無神経さに腹が立ちました。

痛みが引いた頃を見計らって行ってみましたら。自分の顔がまん丸く腫れ上がっていて可笑しいと初めて見せた笑顔でした。

二週間後に明日帰れると私の所に来てくれました。顔の腫れも引けて可愛らしい笑顔は天使のようでした。お父さんが、お酒を止めたと言って嬉しそうにニッコリ笑いました。

彼女の病気の不安が家中を暗くしていたようで明るくなった家に帰れる事を共に喜んだ夕方でした。

「愛らしい笑顔残して行った子の幸多かれと祈る夕方」

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