諍い

家出から無事に戻り、開いていない雨戸を開けてフト目を遣れば、
庭の椿が咲いている。

毎年一番早く咲いてくれるのだが・・・まるでお雛祭りの雪洞の
ような可愛らしい姿にイライラしていた気持ちが和むのを感じた
朝でした。

自分の仕事が凡て終わったのに他の工事待ちで現場を離れる
事が出来ずに、イライラして居た息子と。

私が、些細な事で大人げなく衝突してしまいました。

そして自分の年も考えずに家を飛び出したのは、私でした。

「たかが知れている朝焼けと後家の突っ張り」を地で往ったようなものでした。

椿に慰められて誰が悪いのでもない、秋には珍しい長雨と不順な天候のせいで工期
が遅れているのに。

どうして詰まらないことで腹が立ったのだろうと、冷静になってみると馬鹿らしく思う
のですが。

渦中にいる時はお互いが気が付かないのが、物の常です。

これが、他人でしたら出来ない我慢もしたのでしょうが、親子となると気安さと加減の
なさがプラスされて。

「売り言葉に買い言葉」で・・・丁寧な仕事をしてくれた息子に対して済まないと反省しております。

遅れに遅れた工事も、日曜日には、終わりそうです。

急ぎ足でやってくる冬将軍に追いつかれないように頑張って片づけませんと、、、

長い人生にはこんな事も有るのですね。

凡てが自分の思うようにならない事への苛立ちの中で、老いを見つめた出来事でした。

咲き始めた椿の可憐さに励まされて、頑張ります・・・

「椿だと 言わんばかりの 乱れ咲き」
[ 更新日時:2005/11/11 07:50 ]
20:25 | 大工の言い分 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑