2006-08-12(Sat)
足袋

久し振りに着た着物が気持ちよく肌に馴染んで是から起こる
かも知れない何かがキット日頃の寂しさの穴埋めを
してくれるような気がしてバスに揺られていた。
足袋のこはぜが一番上で浮いているような感じがして
少し気になっている。
駅の階段を上がるときに何気なく摘んだ褄が身に付いているのに
自然と顔がほころんでいるのを感じて
一人顔を赤くしていることが誰かに気づかれたらどうしようと
不自然な動きをしていた。
これから果たして会ったことが無い人と無事に逢えるのだろうか
着物を着てきたことを今更後悔しても始まらないのだけれど。
物欲しそうに思われたとしたらどうしようか
頭の中で先程からクルクルと回り始めていてこの侭もと来た道を
引き返そうかと迷っている自分を励ますように駅の階段をおりる。
約束通りの服装でその人は直ぐに目に飛び込んできた。
知らない顔をして目の前を通り越して暫く様子を見てみようかと
思いながら其れが出来ない自分の性格は自分が一番良く分かっている。


