2006-08-18(Fri)
鈴虫

個室だから大丈夫だろうと持っては出たものの果たして病院側が
何と言うだろうか。
駄目なら持ち帰るまでだと決心すると気持ちが楽になったのか
足取りが軽くなって気持ちが弾んできた。
入院生活も長くなると段々と喜ばせて上げる物が無くなってくる。
病人は悪いと思う方が先に立ってか。
顔を見せてくれるだけでと言うが。
長い入院生活で気持ちがかなり荒んでいることが訪ねる度に気に
なっている。
廻りの人も段々と諦めムードと疲れが出て来ているのか身の回りの
整理だけ済ませると遁れるように帰って行くこの頃なのだ。
一度は結婚しても良いなぁ〜と思った人だけに諦めきれないでいる。
家の人に見つからない様にして病院通いをしているのだから・・・
自分たちの間柄を知っている友達が協力してくれて呼び出してくれる
ことを有り難いと思っている。
喜ぶ顔が早く見たくてノックもソコソコにドアーを開くといつものように片手をあげてニッコリと笑う。
この人の何処が病人なのと思うくらい元気で明るい笑顔に迎えられて
いつものお決まりの挨拶が済むと。
「伝染病で無くて良かったぁ」
「ほんとうに・・・」


