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ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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田舎の節分

朝早くから父が大きな焙烙を此も大きな養蚕火鉢
沢山の炭を熾して良く選った大豆を炒り始めます。

丁寧に飽きることなくかき混ぜながら・・・家中が
豆の香ばしい薫りでむせるようになりますと煎れた
大豆は神棚に一升升に入れられて飾られます。

これからが父の大変な仕事の始まりなのですが。

この時期を旧正月としてお祝いをしお正月気分から抜け出し野良仕事が
始まるけじめの日だからです。

麦踏み・さく切り・草むしりと二毛作地帯は休む暇がないのでした。

その前祝いと厄除けを兼ねて節分行事は大切に各家で行われておりました。

太巻き寿司を巻くのは父の仕事でした・綺麗に焼けた卵焼きでこの太巻きを
巻いて大きな伊達巻きの出来上がりです。

生干しの鰯とけんちん汁がご馳走でした。

鰯の頭を柊の枝に刺して軒先や家の門口に立てます・瀬戸の屋敷稲荷にも
新しい御幣と共に飾ります。

近くの神社の豆まきも賑やかでこの日ばかりは姉たちに大きなエプロンを借りて
行きました。

オミカンがまだまだ庶民の手にはご馳走でしたから投げられる蜜柑をエプロンで
受け取るのですがこれが取れないのです^^;

一つも取れない子供のために帰りには一個貰えるのがとても嬉しかった物でした。

夜は父の作った太巻き寿司がご馳走ですが、神棚にお灯明が上げられて豆まきが
済まないと頂けませんでした。

関東平野を寒い風が吹き抜ける中を家中の戸や障子を開け放して豆を蒔く父の
野太い力強い声が今も耳に残っている節分の夜です・・・


豆まきが済んで立春野良仕事赤城おろしの風の冷たさ


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