お朔日・・・

幼い私は月の初めのお朔日が好きでした。

特別にお小遣いが貰えると言う日でもないのですが。

この日は母が少しくらいの悪戯やお行儀の悪さでは
小言を言わなかったからです。

畳のヘリを踏もうが座り方が悪かろうがお朔日だけは
目を瞑って見逃して呉れました。

朝起きると赤のご飯が神棚に供えられて新しい榊が
とお灯明が上がり家族全員が神棚に手を合わせて
月の初めの朔日が始まったのでした。

お朔日と十五日は「お赤飯」が焚かれて神棚を始め
屋敷稲荷と牛小屋に供えられた物でした。

無学な親でしたがけじめを付けた日常生活の仕来りは
キチンと教えて呉れました。

月の初めと中日には家族が一つに成って生きていることの
有りがたさを感謝していたのだろうと思います。

今は廃れて神棚が無い家が多いようですが。
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