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ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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父とどぶろぐ・・・

家の横にでますと裾野を広げた赤城山と榛名山の間に
谷川岳が雪を被った姿を見たときは、上州名物の北風
が吹き始めて、冬本番となるのです。

黄金色の稲を刈りながら土に落とした麦が柔らかな
芽を出すと父の楽しみにしていた季節の到来です。

暖かな日を見付けて瓶を洗い始めます。

鼻歌交じりでいそいそと誰の手も借りないで凡てを自分でやらないと気が済まない
ようでした。

麹菌を買って来て新米を炊き麹を作ることから始めます。

温度管理の大変な仕事ですが、心がはやるのか下手な浪花節の観音経が時折
口をついて出てきました。

麹が何日かして出来上がりますとおかゆを炊いて丁寧に麹と混ぜて瓶に寝せる
のです。

瓶の口を和紙でキチント密封して、暖かい縁側の日溜まりでゆっくりと発酵させて
往くのです。

瓶の中で発酵が始まりますと何とも言えない良い香りがしてきます。

時々父が丁寧にかき回しては、発酵の様子を見るのですが、ここで失敗致しますと、
辛くなって呑めない物が出来上がってしまうと父が話しておりました。

ある暖かい日に父が和紙を捕りかき回し始めましたときに、村の駐在さんが
「戸籍調べ」にやってきましたが。

咎めるでもなく「今年は良く出来そうかい」とは呑気な物です。

この辺でこの「濁り酒」を造らない家は無いからです。

上州名物なのでしょうか。

何処の家に行ってもこの季節には大きな瓶が縁側でひなたぼっこをしておりました。

今は米麹が簡単に手に入りますので、美味しい庄内米をカラスさんから頂きました
私も作ってみようかと思っておりますが・・・

密造酒になるでしょうか・・・

「冬溜まり ひなたぼっこの 香しき 香り楽しむ 粋の憩いぞ」


木陰の散歩道さんで見かけた記事から思い出した父の姿です。


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