大寒や過ぎし昔を偲ぶお茶

暮れの30日に間違って配達された郵便物をポストに
入れに行くときに蹴躓いて手首を骨折する。

病院は既に休診の所が多く救急病院を探して夫に
連れてて貰う羽目になった。

躓いた瞬間に全身を走り抜けた電気の走るような
痛さの中で悲鳴を上げても誰も出て来て呉れない
冷たさに身震いがした。

仕方なく起きあがり痛む手首を抱えて家にはいる時には手首は腫れ上がり
紫色に変色し立って居るのがヤッとだった。

舅はどうかしたかで嫁に対しては冷たかった。
ひとまず氷で冷やし救急当番院を探し手当をして帰る
と姑はお正月の仕度はどうするのとその事の方が
嫁の怪我より気が揉めるらしい。

痛み止めを飲んでひとまず落ちつて居る物の右手では
何もすることは出来ない。

病院の帰りに買ってきたお弁当でお昼は済ませること
が出来たが。

嫁いで来て15年風邪らしい風邪も引かずお産以外は床に付いたことが
無い我が身が恨めしかった。

家族中が嫁は元気で働いて当たり前と思っている。
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16:51 | 創作 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

風受けて筵の凧の揚がる朝

冬至が過ぎると父が落ち着かなくなる。

その日の朝は母は朝から大忙しだ。

赤飯を蒸かし、煮しめを作り子供は酒屋に走らされる。

親戚の物好きな叔父さん達が集まると父の顔が緩み
作業小屋の中から大事そうに真新しい綺麗に織られた
筵が運び出されて来て。

まるで悪戯を見付けたような顔をした大人達が筵の廻りに集まり
大きな凧が出来上がる。

畳一畳くらいの唸り凧で荒縄のシッポを付けて太い竹の梁に括られた
凧は農家の広い庭が狭く見える程大きく見えた。

冬の間遊ばせて在る「苗代」用の田圃に太い杭が打ち込まれて風の向きを
読んで揚げるのだが簡単に揚がってくれないのが、それはそれで楽しいらしい。

風をはらんで旨く揚がると一升瓶の蓋が開き茶碗酒でまず一休み。

揚げる綱はロープで一度揚げると少しくらいの雨では下ろすことはしなかったと
思う。

村々の彼方此方で唸り凧が揚がると一気にお正月気分になるのだった。

風の強い日はびゅーんびゅーんと唸って大きな空の主の様な姿が今でも
目に焼き付いている。

今は揚げる人が居ないようだ。

昨日今日は「少林山」のだるま市」で明日は前橋の初市で道一杯に
達磨やさんのお店が並ぶ。

この達磨さんは髭と眉が鶴と亀で縁起が良いらしい。

行きは北風に向かって一生懸命に自転車を漕いで行くのだが帰りは
「唐草の風呂敷」に大きな達磨さんを背中に括り付けて来るから自転車は
自然と走ってくれる。

上州名物の空っ風も良い物だと思う。

*空っ風や賽の目遊び赤城山

*花札や猪鹿蝶と落花生
12:33 | 故郷 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

初春を寿ぎお祝い申し上げます

今年も宜しくお願い致します。

お正月も段々と良い風習が廃れ寂しくなりました。

晴れ着姿の人も見かけなくなりました。

羽子板も竹馬も独楽も姿を消して家には門松もなく。

暮れの町からはお飾り売りの露天が消えて裏白探しに困る
昨今です。

昔の下町の風景が懐かしい年になりました。
12:34 | ごあいさつ | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑