ある時車で帰ってきた主人が沢山のお魚が入った筏を持ってきま
した「はい・・おみやげ」と差し出されたのは綺麗な鱗が光っている
「鱒」でした。
「どうしたんですか、こんなに沢山どうしたらいいの?」と聞く私に
コーヒーを飲みながら一言「要らないって断ったんだけれどもね
余り言っても悪いから貰ってきたよ・・」と
その日は秋川に在る鱒の養殖所から機械の調子が悪くて困っているので来て欲しい
と朝早くに電話が有りみんな予定が詰って居るので主人も困ったのだそうですが相手が生きものですので、飛んでいったのだそうです。
主人の話ですと、営業マンならもっと良いのが出てますからって言う所かも知れない
けれどよく見たら直せるので、お宅位の規模ならこれを直せば充分使えるから、直して
置きますねで、仕事は済ませたのだそうです。「流量計」のカウンターの故障のようでした。
それでは、商売にならないと同行した営業マンに言われたそうですが、主人はまぁまぁ
もっと大きな仕事で穴埋めするからでその場を納めて帰ってきたようです。
主人曰くあそこで大きな機械を付けたとして誰がしたのかと言う事になったら笑われるのは、僕だからね出来ないよ技術ヤとして・・
成る程・・男の社会はそう言うものなんだと教えられた日でした。夕食にはお陰様で
近所中から鱒を焼く匂いが立ちこめました。傷を付けずに口から綺麗にはらわたが
取ってあったことが今でも忘れられません(^^)
「誇りもち良き仕事して慌ただし旅立つ日をば知っている事」
AUTHOR: w_interface
DATE: 03/23/2005 11:47:15
確かに営業ならアレもコレも直しちゃいましょう!って言いそうですが・・・。
コストかかること薦めても仕事取れる時代じゃないですしね。
技術屋は技術屋本分がありますから。
やっぱり、自分が満足するだけでなく、お客にも満足してもらって、と言うのが一番「良い仕事」だと思います。
一応技術屋の端くれです、私も(笑
Comment
おはよう御座います^^
トラックの運転が出来るだなんて、凄いです!!そして男社会で
踏ん張る強さに、頭が下がります。
何時も暖かいコメントを有難う御座いました。
女性も断りきれないって事ありますよね?
綺麗に腸とってあったって言うのが、なんだか、
暖かい気持ちになりました~。
何時も暖かく見守って下さって、有難う御座います。
綺麗に下ごしらへされておりまして、檜葉の葉の上に並んでおりました。
鱒はこの辺でも養殖が盛んに行われておりますからお出掛け下さい。