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2006-08-18(Fri)

鈴虫

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個室だから大丈夫だろうと持っては出たものの果たして病院側が
何と言うだろうか。

駄目なら持ち帰るまでだと決心すると気持ちが楽になったのか
足取りが軽くなって気持ちが弾んできた。

入院生活も長くなると段々と喜ばせて上げる物が無くなってくる。
病人は悪いと思う方が先に立ってか。
顔を見せてくれるだけでと言うが。

長い入院生活で気持ちがかなり荒んでいることが訪ねる度に気に
なっている。
廻りの人も段々と諦めムードと疲れが出て来ているのか身の回りの
整理だけ済ませると遁れるように帰って行くこの頃なのだ。

一度は結婚しても良いなぁ〜と思った人だけに諦めきれないでいる。
家の人に見つからない様にして病院通いをしているのだから・・・
自分たちの間柄を知っている友達が協力してくれて呼び出してくれる
ことを有り難いと思っている。

喜ぶ顔が早く見たくてノックもソコソコにドアーを開くといつものように片手をあげてニッコリと笑う。

この人の何処が病人なのと思うくらい元気で明るい笑顔に迎えられて
いつものお決まりの挨拶が済むと。
「伝染病で無くて良かったぁ」
「ほんとうに・・・」

20060817100515.jpg

小さな飼育箱に入れられた鈴虫が空調の良い涼しさに目覚めたのか
気持ちよさそうに鳴きだした。
「鈴虫なの」と懐かしそうに呟く顔が少年のように輝いている。
持って来て良かった・・・
「怒られないかな・・・聞いてこようか」と言うと
「大丈夫・怒られないよ・・・旨くやるからさ」

共鳴するように鳴き続ける鈴虫の音色がこの人が旅立つ日が近いことを
まるで知っているように鳴き続けている。

あれから何年が経っただろうか・・・鈴虫の音色を聞く度にあの日の
あの人の顔が目に浮かぶ何時まで一人でいるのと肩を叩く風がまるで
あの人の手のように感じる。

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comment

ひなたぼっこ様の文才が羨ましい
此処で一句入れたいけど
在りし日の姿偲んで涙する鈴虫の音に熱き思い出

ひなたぼっこ様は何て ロマンチストなんでしょう。 

フト思いつきました。
押し売りでご免なさいv-116

ひなたぼっこさん、こんばんわ(にこり)。読ませていただきました。

ひなたぼっこさんの小説は、とても落ち着いていて、静かだなぁと感じています。

後ほど、シオンの翼にも掲載してよろしいでしょうか?

ひなたぼっこさん、こんばんわ♪シオンの翼に掲載させていただきました。

そちらは寒くは無いでしょうか?なにやらお忙しそうなようですね。

衣服の枚数を増やしたり、肩を大きく動かしたり(僕がやっていることです。あはは。)と、風邪など引かないよう、お気をつけください。

karasu さん
読んで下さって有難う御座います。
鈴虫を見ておりましてふと思いついた物ですから・・・

24日・・・
UPして頂いて有難う御座いました。
お手数をお掛け致しました。
もうじき落ち着くと思います。
又宜しくお願い致します。
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ひなたぼっこ

Author:ひなたぼっこ
日々のこと徒然なるが侭に・・・

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