ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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経木(へぎ)

P7170011.jpg
先日懐かしい経木に這入った納豆を頂いた。

経木に収まった「納豆」は白い衣を着て良く発酵し、かき混ぜると
糸を引き豆の姿だ見えない程だった。
台所で母の声が聞こえたような気がした。


何処かで母の呼ぶ声が聞こえるのだが、起きあがることが出来ない。

待ちくたびれた母が階段を上がって来る音で目が覚め大急ぎで着替えを
済ませて、小銭を握りしめると下駄をつかけて走り出していた。

近くの納豆屋さんでは、叔母さんが綺麗に売り切れた箱を片付けていたが
私を見ると棚の上から経木に包まれた三角の納豆を、「今朝は遅かったね」と
笑いながら、芥子を沢山入れて手渡してくれた。

小父さんが出征してからは、小母さんが一人で頑張ってお店を守っていた。

小父さんが戦地に行って朝の納豆売りの声が消えてからは、納豆も「つと納豆」から
経木に変わり、私の朝の仕事が一つ増えたのだ。

小母さんは「お父ちゃんが帰って来るまで頑張るからね」と何時も言っていたのだが。

小父さんは、ある日、白木の箱に入って無言で帰ってきた。

小母さんは、小さい子供を連れて田舎に帰っり、私の朝の仕事は終わった。

もう直ぐ終戦記念日が来る。

*納豆を食べた後の経木は水洗いをして、乾かされ竈の焚き付けとして灰となり
灰は、庭先の畑の肥料となった。物を大切に生きた耐乏生活が思い出された朝だ。

Comment

節約と倹約??
編集
HULAさん さま
盆地ですので、都心より、冬寒く、夏は暑く、
気温は、熊谷並みです。

経木の読み方は地方に寄って違うようです。

物のない時代に育ち、節約と倹約が身について
居たはずが・・・物が豊かになるに連れて・・・今は
駄目ですね。

只。いざと言う時には、慌てずに生きる術が身に付いていると思います^^
2010年07月22日(Thu) 10:52
編集
こんにちは
経木と書いて、へぎというのですか?

つと納豆も、経木の納豆も発泡スチロールパック入りとは比べ物にならない美味しさですね。
つとや、経木に付いた一粒、二粒のお豆をつまんで食べるのが好きでした。
ごりっと少し固めで・・
やはり、懐かしくて、見かけるとこちらを買い求めます。
私は混ぜずにそのまま食べるのが好きなのですが、子供の頃につまみ食いをしたあの食感からでしょうか?

経木を洗って、焚きつけにして、灰を畑の肥料に・・・
無駄のない生活、倹約が自然になされていたのですね。
捨てることが当たり前になっている今の生活を少し反省した朝です。
2010年07月20日(Tue) 12:21












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