ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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居座る強い人

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 入院中に手と足の爪が伸びて困っていた私に窓際の方が
爪切りを貸して下さった。彼女は年齢も私と同い年で家も近く、
何かと面倒を見てくれる良い人だと思っておりました。

 ところが、病院に居座ること半年以上と聞かされて驚きました。
長くて三ヶ月が当たり前のご時世で、病院探しに右往左往している
今の保険制度です。

 毎日の回診に病棟の婦長さん付きでも悪びれることも無く平然として
いる姿に肝の据わった人だと思って見ておりました。

 彼女の理屈は「病院は患者の悪いところを直して帰すのが当たり前でしょう
まだ直って居ないから帰りません」の一点張りで、ベットも窓際の特等席で
日常生活用品は悉く揃っております。

 お見舞いの家族は、嫁いだ娘さんが時々来るだけで、一緒に生活している家族の姿は
なく今更家に帰っても自分のいる場所が無くなって終ったようでお気の毒でした。

 呼び出されて仕方なく見える息子さんは、キチンと治して帰って来いとは・・・
立派な病院で大切にされ家族も近所や親戚に面子が立って居るようで引き取ろうと
する気配が無く、見ていて気の毒でした。

 頭が痛い主治医と病棟の婦長さんがお気の毒でした。
見かねた私は、「早く帰らないと自分の居場所が本当に無くなって終うかも」と
噛んで含めるように静かに話をしてみました。

 数日して気持ちが帰る方に向いてきた様子で、帰る段取りを自分で見つけ始めた
様でしたが、どうなった事でしょうか・・・

 上げ膳据え膳で優しい看護婦さんに囲まれて暑くもなく寒くもなく過ごせる生活は
誰でも望むところですが、この様に長く居座れる強さがあの小さな身体の何処に有った
のでしょうか・・・

 羨ましいよりは気の毒だと思いながらサッサと退院してきた私ですが。

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