ひなたぼっこの縁側日記

日々のことをつれづれなるままに書いて行きたいと思います。
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「パンドラの匣」

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「パンドラの匣」
新潮文庫、新潮社
1973(昭和48)年10月30日発行
1997(平成9)年12月20日46刷

若い頃に読んだ記憶があつたのですがもう一度読んでみたくて
読み返して見ました。

終戦後の落ち着かない中で胸の病に倒れ殺伐とていたであろう
療養所の生活を親しき友への手紙として認めた日記が小説として
書かれている太宰の作品です。

或るサイトでこの小説の主人公はその方の亡きお兄さまの日記が
モデルで有ると知りました。

若い青年の一途な思いと日常生活が太宰の作品にしては明るく書か
れております。







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素直な心を客観的に観察しご自分の若者らしい恋心の成長が巧みな
筆捌きで書き記されていて読んでいて胸に熱いものが込み上げて参り
ました。

最後の章の「竹さん」は読みながら涙が止まりませんでした。

お互いが惹かれながらも結ばれる事もなく一つの青春は終わりを告げ。

主人公を影ながら慕い続ける幼い恋との三つ巴が共に美しい青空を飛ぶ飛行機を見上げる一瞬にして主人公は大人へと脱皮していくのでした。

戦争が終わり一等国から四等国えと変わり果てた国を案じながらも母が恋しい姿も持ち合わせている若き「新しい人」を目指す青年の姿に感動を覚えた一冊でした。

*本当に心優しい聡明なお兄さまを亡くされたお心の内をお察し申し
上げますと共に再び読み直す事が出来ましたことに対し御礼申し上げ
ます・ありがとうございました。

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